こつこつ読書の二冊目、読了。
人としての器を大きくするにはどれだけ心を成長させるかにかかっていること、心を成長させるために日々の暮らしや仕事の中で心がけるべきこと、学びました。
いちばん心にズシンときたのは、「諦めない」ことが美徳だと思っていると、途中で投げ出すのは敗北だと感じて時間を無駄にする、という一文。
バシッとハリセンではたかれて、そんなに痛くないけれど、結構大きな音が出てビックリしちゃったような、びっくりして笑っちゃうような衝撃。
「諦める」=「最後まで頑張らない」=「最後に手を抜く」=「ダメ」と信じていたから、諦めちゃいけないと肩肘張りまくっていたし、諦めざるを得ないとなると自己嫌悪に包まれたし、誰かが諦めるのを見るだけでモヤっとしていた。
諦められないのは、そこに必要以上の執着があるから。
確かにそう。本当にそう。私がいつまでも頑なに完成度に拘りがちなのは、必要以上に執着しているから。
ポイントは“必要以上に“というところ。何に執着していたのかというと、おそらく、最高の出来栄えに貢献したことへの充足感。完全に独りよがり。良いものを生み出すことへの拘りはプロ意識と褒められることもあるけれど、当事者が“必要”としていない場面に私が拘ったクオリティは無用の長物だったに違いない。そこに必要以上の時間をかけていたとしたら更にタチが悪い。反省。
「諦める」ことは、「手を抜く」こととは違う。時間や資源をムダにしないように「見切りをつける」ということ。
“常に「いい見切り」ができる決断力を培うべき”というメッセージも痺れました。培いたい!